TikTokを自社で制作する場合も、外部に依頼する場合も、費用と社内の作業時間がかかります。企画、撮影、編集、確認のうち、誰がどの作業をするかを決めて比較しましょう。
この記事では、月8本を作る場合の仮の費用と作業時間を紹介します。自社制作、運用代行、編集など一部だけを外注する方法を比べ、自社に合う分担を考えます。
最初に知っておきたい用語
- 内製:自社の社員が企画や動画制作を行うことです。
- 代行:契約で決めた作業を、外部の会社に任せることです。
- 一部外注:編集だけ、撮影だけなど、特定の作業を外部へ任せることです。
- 社内コスト:社員が作業する時間を、会社が決めた時間単価で金額に換算したものです。この記事の金額は比較のための計算例です。
- 編集プロジェクト:字幕や映像の配置を後から直せる、編集ソフト用のファイルです。
内製と代行の違いは、制作を誰が担当するか
| 方法 | 向いている会社と、必要な準備 |
|---|---|
| 内製(自社で制作) | 現場ですぐ撮影でき、企画・編集の担当時間を確保できる会社。制作経験が社内に残りますが、繁忙期や担当者の交代に備える必要があります。 |
| 代行(外部に依頼) | 伝える内容はあるものの、制作する人や時間が足りない会社。外注費に加え、商品情報の共有と公開前の確認が必要です。 |
| 一部外注(作業を分担) | 撮影はできるが編集が進まないなど、困っている作業が分かっている会社。素材の渡し方、締切、修正の窓口を決めます。 |
たとえば自社で撮影して編集だけを外注する場合は、商品を撮る時間は必要ですが、字幕や構成を整える時間を減らせます。企画だけを相談するなら、撮影と編集は社内に残ります。「外注するか」だけでなく、どの工程を頼むかを決めましょう。
月8本を作る場合、内製に何時間かかる?
次は、30秒前後の比較・実演動画を月8本作る場合の仮の作業計画です。実測した平均値ではありません。自社で実際に動画を作り、工程ごとの時間を記録して、この表の数値を置き換えてください。
| 作業 | 月8本を作る場合の仮の時間 |
|---|---|
| 企画・台本 | 6時間:題材集め、商品情報の確認、8本分の構成を考える時間。 |
| 撮影と映像の整理 | 5時間:準備、まとめ撮り、撮った映像を分けて保存する時間。 |
| 編集 | 16時間:1本につき2時間と仮定し、8本で計算。 |
| 確認・修正・投稿 | 4時間:内容を確認し、修正して投稿文を書き、公開する時間。 |
| 結果の確認と次の企画 | 3時間:投稿の反応を確認し、翌月の内容を打ち合わせる時間。 |
| 合計 | 34時間:通常業務とは別に確保する作業時間。自社で実際にかかった時間に置き換えます。 |
一時間の社内コストを仮に3,000円と置くなら、34時間で10万2,000円です。ここに機材、編集ソフトなどの費用が加わることがあります。社員の給与以外の費用を含むかも、社内の計算方法に合わせてください。
内製では、この時間に本業を進められないことも考えます。編集が速い人なら負担は小さくなりますし、複雑な撮影や長い修正が必要なら増えます。「社内だから無料」と考えず、担当者の実際の時間で比べましょう。
外注した場合も、社内の時間を足して比較する
外注の費用も、社内の作業時間を含めて計算します。たとえば月額30万円で8本を依頼し、社内で準備や確認に6時間使う場合、1時間を3,000円とすると、合計は31万8,000円です。この金額は計算例で、実際の料金ではありません。
金額だけなら内製が低く見えても、企画や編集をできる人がいない場合は、同じ品質と本数を作れるとは限りません。反対に、制作経験のある社員がいて時間も確保できるなら、すべてを代行する必要はないかもしれません。
比較するときは、本数、動画の内容、撮影、投稿、分析をそろえます。契約前に確認したい7つのポイントで、料金に含まれる仕事と追加費用の確認方法を紹介しています。
外注で減った作業時間を、何に使うか考える
外注を検討するときは、減った作業時間で何の仕事をできるかを考えます。編集の時間を減らして、営業や顧客対応、商品開発に使えるかを確認しましょう。外注後も映像の整理や修正の依頼は必要なので、その時間も見積もります。
仮に内製が月34時間、一部外注後の社内作業が14時間なら、差は20時間です。1時間を仮に3,000円として計算すると、20時間は6万円分です。これは比較のための仮定で、実際の支払額が6万円減るという意味ではありません。外注費が8万円なら、この時間差だけでは決めず、仕上がり、納期、本来の仕事へ戻せる効果も比べます。
| 比較すること | 自社制作と外注で、同じ条件で記録する内容 |
|---|---|
| 社内で使った時間 | 自社制作は企画・撮影・編集・確認を記録します。外注の場合も、素材の準備、依頼、内容確認、修正指示の時間を含めます。 |
| 完成した動画の本数 | 予定本数ではなく、修正を終え、期限までに投稿できる状態になった本数を比べます。 |
| 説明の正確さ | 商品情報や募集条件が正しく伝わるかを確認します。外注では、自社が確認する情報と、直してもらえる範囲も確認します。 |
| 次の動画の改善 | 投稿の結果を見て、次の台本や編集を具体的に変えられるかを比べます。 |
自社制作と外注の作業時間を比べる場合は、同じ形式の動画で試します。難しい動画だけを外注すると、外注の効果なのか、動画の難しさの違いなのかが分かりにくくなります。
将来は内製へ戻す予定なら、台本の作り方、素材の渡し方、編集プロジェクト、数字の見方を引き継げるかも相談しましょう。代行期間中に社内の担当者が一本制作してみると、何の知識が不足しているかを確認できます。
内製が向いている会社|現場で撮れ、担当時間がある
商品の変化をその日のうちに紹介したい店、現場の作業を短く撮れる会社は、社内撮影の利点があります。編集できる人と確認担当者がいて、毎月の作業時間を確保できるなら、まず内製で試す方法を選べます。
決めたいのは「毎週、いつ何をするか」です。たとえば火曜に題材を集め、水曜にまとめて撮影し、木曜に編集、金曜に責任者が確認する。通常業務の予定に入れられないなら、担当者の善意だけで続ける運用になってしまいます。
担当者の異動や休暇に備え、撮影方法、字幕、投稿の手順も残します。企画と判断を一人だけが覚えている状態だと、その人が離れたときに運用を引き継げません。
代行が向いている会社|伝える内容はあるが、制作が進まない
商品や仕事の情報はあるのに、台本や編集を作る人がいない。社内の撮影日を決めても、毎回後回しになる。こうした場合は、企画・撮影・編集を含む依頼を検討します。
ただし、会社の実情を社外が最初から知っているわけではありません。価格、在庫、サービスの条件、募集内容を共有する窓口を決めてください。公開前に内容を確認できる人も必要です。
代行会社には、最初の数本で何を発信するか、どの素材を用意するか、投稿後にどう変えるかまで聞きます。契約の確認事項は、代行会社へ聞きたい7つの質問にまとめています。
一部外注が向いている会社|止まっている工程がはっきりしている
| 困っている作業 | 外注することと、社内で続けること |
|---|---|
| 何を投稿するか決まらない | 企画・台本と結果の分析を相談します。商品情報の提供、撮影、編集は社内で行います。 |
| 撮影はできるが、編集がたまる | 編集、字幕、完成動画の保存を依頼します。社内では撮影と商品名・価格などの確認を行います。 |
| 商品説明はできるが、撮影できない | 撮影と編集を依頼します。社内では商品、場所、説明する人を用意します。 |
| 投稿後に何を変えればよいか分からない | 結果の分析と改善案を依頼します。社内では制作を続け、問い合わせや売上の記録を用意します。 |
編集だけを頼むなら、必要なカットを先に共有し、素材の提出日と確認日を決めます。撮影していない場面を編集で補うことはできません。素材の不足が毎月出るなら、企画や撮影方法から相談する方が進みやすくなります。
最初の1か月は、作業時間と待ち時間を分けて測る
内製が安いかを判断する前に、担当者が一本の動画制作に何時間使ったかを記録します。待ち時間を人件費の作業時間へそのまま足さず、公開までの日数として別に残します。
| 工程 | 作業時間と待ち時間の記録例 |
|---|---|
| 企画・台本 | 調査、台本、連絡に使った時間を記録します。商品情報の返事を待った日数は別に記録します。 |
| 撮影 | 準備、撮影、片付けに使った時間を記録します。商品が届くまで、場所が空くまでの待ち時間は分けます。 |
| 編集 | 最初の編集と修正の時間を分けます。内容確認の返事を待った日数も残します。 |
| 承認・公開 | 確認、修正指示、投稿に使った時間を記録します。承認する人が不在で止まった日数は別に残します。 |
| 振り返り | 集計、打ち合わせ、次の企画に使った時間を記録します。データが届くまでの待ち時間は分けます。 |
月末に、全担当者の実作業時間と、会社が決めた時間単価で社内コストを出します。外注案は、見積額に、社内で準備・確認に使う時間を金額に換算して足します。再撮影や追加修正の費用も同じ表へ入れてください。
編集に時間がかかっているなら、その作業だけを外部へ依頼する方法があります。確認待ちが長いなら、編集を外注しても公開の遅れは直りません。外注で減らせる時間と追加費用を比べ、その時間を営業や商品改善に使えるかも考えます。一本の再生数だけで内製か外注かを決めず、商品の紹介を続け、お客様の質問や視聴データをもとに次の動画を作れる体制かを確認します。
FUJIXIAと、社内でできる仕事を生かして運用する
FUJIXIAは、企画・撮影・編集・SNS運用のうち、必要な仕事を支援します。社内で撮れるなら編集を、企画が決まらないなら構成から。現在止まっている工程を伺い、制作の分担と見積もりを整理します。
お問い合わせフォームから、商品・サービスと、担当者が使える時間をお知らせください。自社の知識を発信に生かしながら、継続して作れる運用を一緒に考えます。
この記事に関するご相談
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