採用のTikTok動画では、仕事内容、勤務場所、研修、働く人の様子を紹介します。応募を考える人が、入社後の仕事を具体的に想像できる内容を載せましょう。
この記事では、採用に使える12の動画企画と、最初の1か月の投稿計画を紹介します。動画で紹介した職種の募集条件と応募方法も、採用ページで確認できるようにします。
最初に知っておきたい用語
- 採用TikTok:仕事内容や職場を動画で紹介し、応募を考える人に情報を届ける取り組みです。
- 募集要項:職種、勤務地、給与、勤務時間、応募条件などをまとめた案内です。
- 認知経路:応募者が会社や求人を初めて知ったきっかけです。「TikTokで見た」「求人サイトで見た」などを指します。
- 応募率:採用ページを見た人のうち、応募した人の割合です。100人が見て5人が応募した場合は5%です。
採用動画では、仕事内容と働く環境を伝える
求人票は条件の確認に向いています。一方、実際の作業の速さ、先輩との会話、職場の音や雰囲気は、文章だけでは伝わりにくいものです。動画なら、社員がどんな仕事を、どんな環境で進めているかを映像と音で伝えられます。
たとえば飲食店の採用なら、完成した料理だけを撮るより、注文が入ってから配膳するまでの流れを見せた方が、仕事を想像しやすくなります。製造業なら、機械の映像に「何を作っているか」「人がどこを確認するか」の説明を添えます。業界を知らない人にも意味が分かる動画にしましょう。
楽しい動画も、会社を知るきっかけになります。ただし、それだけでは応募先として選べる情報が足りません。普段の投稿に、職種・勤務地・仕事内容が分かる動画を組み合わせることが必要です。
採用に使った企業の例|三陽工業
三陽工業は、社員が登場する「おじさんTikTok」を運営しています。同社が2022年1月に公表した広報職の募集では、TikTokで募集を告知し、プロフィールから求人ページへ案内した結果、2か月で15名の応募があり、2名を採用したと報告しています。
この例で参考になるのは、会社を知ってもらう投稿と、募集の告知・求人ページをつなげたことです。すでに見ている人に「この会社で働く機会がある」と知らせ、条件を確かめられるようにしています。立ち上げたばかりのアカウントが同じ成果を得られるという意味ではありません。三陽工業の公表内容で、募集した職種や当時の条件を確認できます。
撮る前に、募集する仕事を1枚にまとめる
「若い人に来てほしい」だけでは、企画を決めにくくなります。まず、一つの職種について次の項目をまとめてください。募集職種が複数ある場合は、動画でどの仕事を紹介しているかを明記します。
| 確認すること | 店舗スタッフを募集する場合の例 |
|---|---|
| 応募条件 | 接客が未経験でも応募できるか、経験が必要かを明記します。 |
| 勤務地 | 店舗名、住所、最寄り駅などの通勤方法を載せます。 |
| 最初にする仕事 | 注文、配膳、片付けなど、入社後に任せる仕事を紹介します。 |
| よくある不安 | 忙しい時間帯、シフトの決め方、研修、覚える仕事の量を説明します。 |
| 撮影する場面 | 開店準備、接客の練習、道具の使い方など、実際に見せられる仕事を選びます。 |
| 応募先 | 最新の募集要項と、応募フォームを確認します。 |
面接や見学でよく聞かれる質問を、採用担当者と現場の社員に聞くと題材が集まります。「会社のよいところ」だけを挙げるより、「入社前に何が心配だったか」を聞いた方が、求職者に近い言葉で企画を作れます。
採用TikTokで使える投稿企画12選
以下は、自社の仕事に置き換えて使うための企画例です。給与、研修期間、勤務時間などは、実際の募集条件に合わせて撮影・掲載してください。
1.入社初日にすること
冒頭は「未経験で入社したら、初日は何をする?」。制服の受け取り、職場案内、道具の説明など、実際の初日の流れを3場面ほど見せます。「いきなり一人で仕事を任されるのか」という不安に答えられる企画です。
2.一つの仕事が終わるまで
「注文が入ってから、料理を届けるまで」のように、一つの作業を追います。担当する人、確認する箇所、次の人へ渡す場面を撮ると、仕事の流れが伝わります。動画用に危険な作業を早回しで実演する必要はありません。
3.未経験者が最初につまずくこと
先輩に「最初は何が難しかったですか」と聞き、実物を使って説明してもらいます。レジの操作なら、迷いやすい画面と練習の場面を見せる。「慣れるまで先輩が横で確認する」など、実際の教え方まで伝えると、研修の紹介になります。
4.出勤から退勤までの一日
出勤、準備、主な仕事、休憩、退勤を時間順に見せます。撮影した職種と勤務日の例であることを添え、毎日同じ働き方だと誤解されないようにします。作業や休憩に、どのくらい時間を使うかを伝えます。
5.忙しい時間帯の仕事
「ランチのピークでは、誰が何を担当する?」と、忙しいときの分担を紹介します。大変さを隠すより、どんな作業が増え、どう協力するかを見せた方が、応募後の認識のずれを減らせます。
6.先輩が入社を決めた理由
「家から通いやすかった」「前職の経験を生かせた」など、本人の言葉で話してもらいます。会社が用意した褒め言葉を読むより、その人の事情と選んだ理由が分かる方が具体的です。会社名と担当する仕事も添えましょう。
7.仕事で使う道具の紹介
道具を三つ並べ、「この仕事で毎日使うもの」を紹介します。製造業なら測定器、店舗なら注文端末などです。名前だけで終わらせず、何のために使うかを手元で見せます。顔を出さなくても撮れる企画です。
8.休憩・着替え・通勤の実際
休憩する場所、荷物を置く場所、最寄り駅からの道順などを紹介します。求職者にとっては小さくない疑問です。複数拠点がある会社は、紹介した場所と募集する勤務地が一致しているか確認してください。
9.シフトや働き方のよくある質問
「勤務日はどう決める?」「早番と遅番では何が違う?」など、一つの質問に答えます。「自由に働けます」とまとめず、相談する時期や決め方を説明する。詳細な条件は、最新の募集要項で確認できるようにします。
10.仕事ができるようになった瞬間
社員に「一人でできるようになって、うれしかったこと」を聞きます。作業の完成品や実際の業務の映像を添えると、何を身につける仕事かが伝わります。習得までの期間は個人差があるため、一人の経験として紹介します。
11.上司や社長が仕事で大事にしていること
理念を長く語るより、最近の具体的な判断を一つ取り上げます。たとえば「新人が失敗したとき、まず何をするか」。出演者の話し方や考え方から、会社の人柄を知ってもらう企画です。
12.応募から面接までの案内
募集ページの場所、応募の手順、連絡が来る方法を画面や字幕で示します。あなたの会社の職場紹介を見て、応募を考えた人に、申し込みの手順を伝える動画です。面接時に必要なものや、見学を受け付けているかも、実際の案内に合わせて説明します。
30秒動画の台本例|未経験者の初日の仕事
店舗スタッフを募集する場合の構成例です。実際の研修がこの通りでない場合は、内容を置き換えます。短い動画でも、疑問、仕事の場面、応募先の順に並べると話がつながります。
| 時間の目安 | 撮る映像と話す内容 |
|---|---|
| 0〜3秒 | 制服と仕事道具を映し、「未経験で入社したら、初日は何をする?」と問いかけます。 |
| 3〜10秒 | 先輩の店内案内を映し、「まずは、お店の中と道具の場所を確認」と説明します。 |
| 10〜20秒 | 注文端末を操作する手元を映し、「注文の取り方を、先輩と一緒に練習します」と説明します。 |
| 20〜26秒 | 先輩が確認する場面を映し、「分からないときは、その場で確認」と説明します。 |
| 26〜30秒 | 店舗名と職種を表示し、「募集条件と応募方法は、プロフィールの採用案内へ」と伝えます。 |
冒頭で長い会社紹介を入れると、本題に入るまで待たせてしまいます。会社名や所在地は字幕とプロフィールでも伝え、最初の場面から仕事を見せましょう。話す声ははっきり録り、音を出さなくても要点が分かる字幕を付けます。
最初の1か月は、月8本を想定して制作を試す
次は月8本を制作する場合の計画例です。投稿本数の正解を示すものではありません。社内の時間に合わせて減らしても、仕事内容、働く人、応募案内が偏らないように組みます。
| 週 | 投稿する動画と社内の準備 |
|---|---|
| 1週目 | 「初日の仕事」「仕事道具」の2本。募集条件と採用ページを確認してから、まとめて撮影します。 |
| 2週目 | 「一日の流れ」「先輩の入社理由」の2本。届いた質問を記録し、次の動画で答えます。 |
| 3週目 | 「忙しい時間の分担」「新人への教え方」の2本。現場の担当者が説明を確認し、足りない映像を撮ります。 |
| 4週目 | 「社長・上司の考え方」「応募の手順」の2本。採用ページを見た人数、応募件数、制作時間を振り返ります。 |
採用担当者は条件と応募案内、現場の社員は仕事の説明、制作担当者は台本と映像を担当します。公開前の修正は一人の窓口にまとめると、指示が食い違いにくくなります。社員の出演は本人の希望を確認し、公開先や広告利用、退職後の動画の扱いも撮影前に共有します。
動画と同じ職種の募集ページへ案内する
プロフィールに「何の会社か」「どこで、どの職種を募集しているか」を記載します。ウェブサイトへのリンクなど、利用できる機能を確認し、採用案内へつなぎます。リンクを置けない場合は、会社名と採用ページの探し方を明確に案内してください。
採用ページには、仕事内容、勤務地、雇用形態、勤務時間、給与、応募条件、選考の流れ、応募先をまとめます。動画で紹介した仕事と、リンク先の募集職種が違っていると、せっかく関心を持った人も迷います。
スマホで応募の直前まで操作し、フォームが長すぎないか、入力エラーの理由が分かるかを確かめましょう。募集を終了した職種は、プロフィールと固定した動画の案内も更新します。
職種ごとに、求人を見た人数から採用までを確認する
再生数が伸びても、別の地域や仕事を希望する人ばかりなら、目的に合う応募が増えたとは言えません。募集職種ごとに、動画、求人閲覧、応募、面接、採用を分けて残します。
| 困っていること | 次に確認して直すこと |
|---|---|
| 動画は見られるが、求人ページに進まない | 動画と自己紹介欄に、職種、勤務地、会社名、求人ページの案内を載せます。 |
| 求人ページは読まれるが、応募がない | 給与、勤務時間、休日、応募条件を補います。スマホでフォームが使えるかも確かめます。 |
| 応募はあるが、面接に進まない | 募集条件との違い、応募後の連絡、日程調整を確認します。実際の条件と社内の連絡手順を見直します。 |
| 面接後に辞退される | 仕事や条件について、どんな疑問があったかを確認します。応募前に伝える説明を増やします。 |
例えば採用ページを訪れた100人から5人が応募したなら、応募率は5%です。計算例であり、目標値ではありません。訪問経路と集計期間をそろえ、TikTok経由と確認できるもの、経路が不明なもの、本人が申告したものを分けます。
応募した月ごとに、採用までの経過を確認する
| 記録する項目 | 採用担当者が残す内容 |
|---|---|
| 応募 | 応募日、職種、勤務地、会社や求人を知ったきっかけ。 |
| 選考の進み具合 | 連絡した日、面接日、次の選考へ進んだ日。 |
| 選考結果 | 採用、辞退、不採用など、現在の状態。 |
| 説明が足りなかった点 | 応募前に分からなかった仕事や勤務条件の傾向。動画制作には個人の選考情報を渡さず、質問をまとめて共有します。 |
| 費用 | その職種の動画制作費、運用費、広告費。 |
応募が来た月と採用が決まる月は違うことがあります。今月の制作費を今月の採用人数だけで割る前に、応募月ごとの経過を確認します。求人媒体や紹介会社も使っているなら、TikTokで初めて知ったのか、応募前に職場を確認したのかも、回答できる範囲で聞きます。
職場の魅力だけでなく、忙しい時間帯、覚える仕事、勤務条件も伝えます。応募者の想像と、実際の仕事が大きく違わないようにするためです。制作担当者には、個人の選考情報を渡さず、よく聞かれた質問をまとめて共有します。
FUJIXIAは、現場の魅力を応募につながる動画にします
現場には伝えたいことがあるのに、採用担当者だけでは企画と編集まで手が回らない。FUJIXIAは、仕事内容や社員の言葉をもとに、企画・撮影・編集から投稿後の改善まで支援します。会社のアカウントに仕事を紹介する動画を蓄積し、継続して採用に使えるメディアを育てます。
「何から撮ればよいか分からない」という段階でも、募集職種と現在の採用ページがあれば相談できます。社内で撮影して編集を任せる方法、撮影から依頼する方法など、必要な範囲を決めましょう。お問い合わせフォームから、採用したい職種、勤務地、今困っていることをお知らせください。
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