企業のTikTokの効果は、目的に合う数字で確認します。商品販売ならサイトへの訪問や注文、採用なら募集ページの閲覧や応募、相談を増やしたいなら問い合わせ件数を見ます。
この記事では、再生数と事業の成果を分けて記録する方法を説明します。売上だけでなく、利益、制作費、広告費も確認し、次の投稿で改善する内容を決めましょう。
最初に知っておきたい用語
- 訪問経路:サイトを見つけた場所や方法です。TikTokのリンク、検索結果、広告などがあります。
- UTMパラメータ:サイトへ来た経路を区別するため、リンクに付ける目印です。
- アトリビューション:広告を見たりクリックしたりしたことが、購入にどの程度関係したかを数える方法です。
最初に、TikTokで増やしたい行動を決める
新商品を知ってもらうこと、ECでの購入、採用への応募では、最終的に見たい数字が異なります。商品を知ってもらう段階であれば、対象の商品動画がどれだけ見られ、どんな質問が来たか。応募を増やしたいなら、募集ページへの訪問や応募の内容も見ます。
目標を「フォロワーを増やす」だけにすると、事業と関係の薄い動画も選びやすくなります。フォローした人へ、今後どんな内容を届けるのかまで決めてください。商品を選ぶための質問や、採用ページへの訪問など、自社が増やしたい行動につながっているかも確認します。
投稿ごとの結果、アカウント全体の結果、サイトの結果を分けて記録する
動画一本の再生と、アカウント全体のプロフィール閲覧を、一つの流れとして率にしないでください。後者には過去投稿や検索などの影響も入ります。管理画面で実際に取れる範囲を確認し、集計の単位をそろえます。
| 数字を見る場所 | 比べ方 |
|---|---|
| 動画ごと | 公開日、長さ、テーマ、再生数、視聴時間、質問を記録。公開7日後など同じ経過日数で比べる。 |
| アカウント全体 | プロフィール閲覧やフォロワーの増減を、同じ長さの期間で比べる。 |
| 自社サイト | TikTok経由の訪問、商品閲覧、注文、相談、応募を確認。実際の受付記録とも照合する。 |
率を使うなら、数字名、分子、分母、期間を表の注記に残します。例えば「TikTok経由と判別できたサイト訪問100件に対し、相談完了2件」は2%です。動画再生から相談までの率とは異なります。訪問10件・相談1件の10%と単純に優劣を決めず、実数も確認します。
取得できない数字は「取得不可」、まだ期間が終わらない投稿は「集計途中」と書きます。自社の動画へ届いた質問は、件数だけでなく内容を残してください。「面白い」という感想と「このサイズは買える?」という商品への質問は、分けて記録します。商品の質問は、次の動画で答えるテーマにできます。
リンクに「TikTokからの訪問」と分かる目印を付ける
自社サイトへのリンクを設置できる場合は、サイトの解析で区別するため、例えば「utm_source=tiktok」「utm_medium=organic_social」「utm_campaign=profile」のように名前を決めます。GoogleのURLパラメータ案内に沿って設定し、実際の訪問が記録されるか確認します。
同じプロフィールのリンクを全投稿で使う場合、分かるのはそのリンク経由の訪問です。どの通常投稿を見て来たかまですべて特定したことにはなりません。注文記録と、本人に聞いた認知経路も別々に残します。
再生数の多い動画が、一番役に立つとは限らない
次は判断方法を説明するための仮の数値です。実際の成果や、目標値を示すものではありません。
| 動画の例 | 反応と次に確認すること |
|---|---|
| 社員の日常:50,000再生 | 商品への質問0件。会社や商品との関係が伝わっているかを見る。 |
| バッグのサイズ比較:8,000再生 | 商品への質問12件。寸法の説明と商品ページを確認する。 |
| 会社紹介:3,000再生 | 商品への質問2件。依頼できる仕事が分かる説明になっているかを見る。 |
商品の購入を増やしたい場合は、「バッグのサイズ比較」に届いた12件の質問を読み、寸法や使い方について説明が足りないかを確認します。質問の件数と購入件数は別に記録してください。「社員の日常」も、会社を紹介する目的に合っているかを見て、続けるか判断します。
広告の成果と通常投稿、サイトの売上を混ぜない
広告を使うと、費用をかけて配信した再生が加わります。通常投稿の数字と分け、広告費、目的、配信期間を記録します。サイトの注文数と広告管理画面の成果数は、数え方によって一致しないことがあります。
TikTokの広告レポートには、広告をクリックした後だけでなく、見た後の成果を評価する仕組みもあります。公式のアトリビューション案内で、対象期間と数え方を確認してください。広告の数字を、そのまま通常投稿の売上として扱わないようにします。
通常投稿も、後から会社名で検索して買う人まですべて追えるとは限りません。問い合わせ時の「何を見て知ったか」などは補助情報として使い、測れない部分があることを記録に残します。
売上だけでなく、利益と運用コストから判断する
集客を目的にする運用では、売上が制作費を超えたかだけで判断しません。商品原価や決済・配送など、注文に応じて増える費用を差し引き、注文一件がどれだけ利益に貢献するかを確認します。制作費、運用費、広告費に加え、社内の確認時間もコストとして残します。
以下は計算方法を示す仮の例です。月の運用コストが20万円、注文一件から得られる利益が4,000円なら、コストの回収に必要な追加注文は50件です。利益が2,000円なら100件必要になります。自社の利益と受注できる量を使わなければ、現実的な目標か判断できません。
TikTok経由の注文と、運用を始めて増えた注文は分けて考える
TikTokのリンクを使った人から50件の注文があっても、TikTokによって注文が50件増えたとは限りません。以前から買っていた人や、ほかの広告を見た人も含まれます。注文の記録に加え、前年や投稿開始前の注文数、広告、値引き、在庫の変化も確認します。
| 毎月確認すること | 判断する内容 |
|---|---|
| 制作費と社内の作業時間 | この負担で、投稿を続けられるか。 |
| 注文・相談・応募 | 目的に合う行動が増えたか。 |
| 利益と契約件数 | かけた費用に見合う結果か。 |
| 広告・値引き・在庫・季節 | 数字が変わった理由に、動画以外の変化もあるか。 |
認知を広げる初期段階は、この計算だけで短期撤退を決めず、投資する期間と予算の上限を決めます。月末の報告では「商品や仕事の説明を増やすために投稿を続ける」「商品ページと購入手順を直す」「制作方法を変えて負担を下げる」のどれを選ぶかまで話し合いましょう。
月末は、次の動画で変えることを一つ決める
報告は「再生が増えました」で終わらせず、「商品サイズの質問が多かったので、次は棚に置いた映像を撮る」のように企画へつなげます。TikTokから自社サイトへ来る人はいるのに、注文や問い合わせが少なければ、商品・サービスのページと申込方法の説明を見直します。
FUJIXIAでは、事業の目的に合わせて、動画の内容と公開後の反応を整理します。TikTok運用の相談フォームで、現在見ている数字と、増やしたい注文・相談・応募をお知らせください。毎月の結果を確認し、次に作る動画を決めます。
この記事に関するご相談
制作や集客について、お気軽にご相談ください。内容を確認し、担当者よりご連絡します。
